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2013/05/07 憲法改正と個人情報

4月27日に発表された自民党の「憲法改正草案」において
個人情報の不当取得の禁止が明文化された。

    第19条の2
    何人も、個人に関する情報を不当に取得し、保有し、又は利用してはならない。

草案のQ&Aでは個人情報の不当取得の禁止等について
プライバシー権の保障に資するため、個人情報の不当取得を禁止したとある。

すでに個人情報保護法において
    法第17条
    個人情報取扱事業者は、偽りその他不正の手段により個人情報を取得してはならない。

とあるが、同法の対象が個人情報取扱事業であるため
国民の権利保障をより一層充実させることが目的のようである。

この案については賛否両論あるようだが
不正・不当な方法による個人情報の取得が問題であることは言うまでもないが
取得した個人情報の目的外利用の結果として
本人のプライバシーが著しく侵害されたり
経済的な不利益を被る事件が数多く報告されている。
残念ながら現行の個人情報保護法では抑止力しての効果が薄い。
そういった意味では憲法に明文化されることは望ましいのではと考えるが
一方で、国家による言論弾圧につながると懸念する声もあるようだ。

すでにマイナンバー法案も成立の見通しとなり個人情報の保護に注目が集まるが
今後、自分の個人情報がどう扱われようとしているか。
どう扱われれば納得できるのか、あるいは安心できるのか。
個人情報とプライバシーの保護はどうあるべきか。
「憲法改正草案」をきっかけとして、さらに議論が深まることを期待したい。


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